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どう見ても「メディア閲覧環境を整えるためのソフト集」になっているが、気にしない。以下は今のところ、いずれも無料で公開されている。

(2022.08.31) 本記事はもともと Windows 7 環境向けに執筆されたが、その後 Windows 11 まで時代が移り変わって、いくつかのソフトが非推奨になったり代替が出てきたりしたので加筆した。さらに、仕事や趣味、マシンの保守管理で何かとお世話になるソフトを 12 個追加した。

  1. Lhaz

  2. 種類:圧縮解凍ソフト

    ファイルの(圧縮)解凍が出来ないことにはPC環境のカスタマイズは始まらない。アーカイブ内のファイル構成の閲覧機能や、解凍場所の指定しやすさ、対応ファイル形式の多さ等により、Lhazを個人的にはお勧めする。

    (2022.08.31) 各圧縮形式で使用しているアルゴリズムがアップデートされており、稀に開けないアーカイブが存在するので、現在は Lhaz と 7-Zip を併用している。

  3. Stirling

  4. 種類:バイナリエディタ

    正体のわからないファイルをもらったとき、とりあえず突っ込んでみる。間違ってもファイルをそのままダブルクリックなどしてはいけない。

    (2022.08.31) 一部の組織では機械的に最終更新日で足切りする形で、古いフリーソフトのインストールを禁止するポリシーが存在するため、20 年以上前に開発が終了している Stirling が使えないことがある。しかし Stirling に関して対応不可能な脆弱性は見つかっておらず、実際の使用に問題はない。

  5. K-lite codec pack

  6. 種類:コーデック

    パソコンで再生可能な映像や音楽等の対応メディア形式を増やすために必要なデータをまとめたもの、と覚えておけば良い。

    (2022.08.31) 2000 年代の映像コーデック乱立状態に比べて最近は標準化が進んでおり、とりあえず下の MPC や VLC といった標準的な再生ソフトだけ入れておけば、当座は追加コーデックを入れなくても困らない状態になったと思う。

  7. Media Player Classic - Home cinema

  8. 種類:メディアプレイヤー

    キー割り当て等のカスタマイズ性が高いので常用している。最初から入っているWindows Media Playerに、不満を感じる人はこちらをインストールすると良い。ただし、筆者の環境ではNAS上に置かれているファイルの再生が途中で止まったりすることがある。

    (2022.08.31) 2017 年以降 MPC-HC の開発は止まっており、基本的には開発が続いている派生版を使うことになる。個人的に Media Player Classic - Black Edition(MPC-BE)をおすすめするが、音声再生で次のファイルに移った際にウィンドウサイズがリセットされてしまう等、UI に幾つかの欠点は生じている。

  9. Flash Player

  10. 種類:メディアプレイヤー(プラグイン)

    上記のMedia Player ClassicでFlash(.swf)ファイルを開くのに必要。基本的には最新版を探してインストールすればよいが、それで上手く行かない場合は、アンインストールしたのち1つ前のバージョンを入れ直すという作業を、成功するまで繰り返す。

    (2022.08.31) ご存知の通り Flash は終息した。もちろんウェブ上にも良い子のみんなのハードディスク内にも大量のレガシーが存在するため、再生が必要ならばまず VLC で開けないか試してみると良い。

  11. HugFlash

  12. 種類:Flash素材抽出ソフト

    ローカル保存した.swfファイルから絵や音を抽出する。

    (2022.08.31) ご存知の通り Flash は終息したが、HugFlash は mp4 の映像/音声トラック分離に使える GUI アプリとしては現在でもトップレベルに使い勝手が良いので、ぜひとも持っておくべきだ。

  13. WBWin

  14. 種類:電子辞書閲覧ソフト

    電子辞書形式のデータベースファイルを読み込んで閲覧するためのソフト。適宜データを落とせば、Wikipediaなどをオフラインで読める。

  15. Timidity++

  16. 種類:MIDIプレイヤー

    MIDIファイルを多少なりともマシな音で聴きたいならば必須。Windows PCにおけるMIDI再生環境は、それだけで幾つも特集記事を書ける程の深い世界である。興味のある人はぜひ「Timidity++」でネット検索してほしい。

    (2022.08.31) 一応 Timidity++ 自体は Windows 10 まで動作を確認している。また Linux では最新バージョンでもバリバリ動く。じゃあ最新うゐんどうずで MIDI 出力をサウンドフォントでレンダリングしたい人はどうするか。VirtualMIDISynth が公式に Windows 11 まで対応しているので多分可能だが、個人の作曲用マシンをまだ Win 11 に上げていないので詳細は未評価。

  17. MIDIせれくたー

  18. 種類:MIDIマッパー設定支援ソフト

    Windows Media Player等のソフトでMIDIを鳴らすとき、標準の内蔵音源(MSGS)以外の音源を選べるようになる。Windows XP以前では不要だったが、Vista以降ではMIDI音源を選ぶメニューがコントロールパネルから削除されてしまい、簡単に設定を行うにはこれらのソフトが必要になった。

  19. LibreOffice

  20. 種類:オフィススイート

    MS Officeを持っている人には関係ないが、WordやExcelの形式で配布される文書に全く触れずに現代社会を生き抜いてゆくのは困難なので、とりあえず何らかのオフィスソフトを入れておく。LibreはWord文書等のフォーマットが多少ずれるものの、UIも編集機能も実用レベルに達している。

(2022.08.31) 追加でおすすめするソフト 12 選

  1. Zotero

  2. 種類:文献管理ソフト

    論文を書く人以外はあまり縁がないかもしれないが、個人的には引用文献の管理・Word への挿入は Zotero で統一するに至った。すでに引用スタイルなどもかなりのアセットが蓄積されているため、当分は問題ないと思う。

  3. FreeCommander XE

  4. 種類:ファイラ

    Windows 標準の「エクスプローラー」でファイルを開く場合に比べ、タブ機能や表示形式のカスタマイズ、ファイルプレビュー、お気に入りフォルダのセッション化など、高機能な管理が可能。ただしプレビューのプラグインが重すぎて固まったり(ファイル形式によりけりなので、pdf や docx などプラグインが重い形式は、設定でプレビュー機能を止めると良い)、履歴からページを戻った際に削除済みのフォルダに行き当たると追加のボタン操作が必要になったり、そもそも CPU 消費が激しかったりと、色々問題のあるソフトなのも事実である。ほぼ同機能で動作の軽いファイラがあれば、ぜひとも移行を検討したいところだ。

  5. Visual Studio Code

  6. エディタ

    テキストやソースコードを閲覧/編集するためのソフトウェアは、コンセプトも多様かつ、とにかく沢山の種類がある。しかし現代的なプログラミング環境としては Visual Studio Code が一つのデファクトスタンダードとして定着した感があるので、とりあえず入れておいて損はない。

  7. MassiGra

  8. 種類:コミックビューワ

    一般的な用途は単一フォルダ(あるいは zip ファイル)内にまとめられた連番画像の閲覧だが、プラグインを足すと pdf 等の汎用閲覧ツールとしても使える。キーバインドの自由度が恐ろしく高く、全画面化や見開き表示、虫眼鏡、画像の左右回転、ページの右開き左開きの制御等、ひたすら文書を快適に眺めるための機能が集約されている。

  9. WinMerge

  10. 種類:テキスト比較ツール

    ソースコードやメモの差分を検出してマージするためのソフトウェア。幾つか知られているうちでも WinMerge が、もっとも動作がキビキビしているし UI も直感的に使える。逆に Mac や Ubuntu 用はこれといった定番がなくて、WinMerge のためにわざわざ仮想マシンで Windows を入れたほどである。

  11. Audacity

  12. 種類:オーディオ編集ソフト

    昔からある音声編集の定番。実は最近のバージョンではスペクトログラムの表示設定が充実したり、自動処理が強化されたりとかなり便利になっているので、すでに使っている人も改めて最新版に入れ替えることを推奨する。

  13. Flexible Renamer

  14. 種類:ファイル名一括変更ツール

    あるフォルダに入っているファイルの名称を、何らかの置換ルールに従って一括で変更できる。そうそう毎日使うものでもないが、無いと大変な局面は必ずあるので、とりあえず入れておいて損はない。

  15. Windows Terminal

  16. 種類:ターミナルエミュレータ

    いわゆるコマンドラインの黒い窓を動かすアプリ。Windows に最初から入っているコマンドプロンプトや Powershell、さらには追加で導入できる Git Bash や WSL 上の Linux 端末、果てはクラウドの Azure や AWS のコマンドインターエースまで、割と何でも Windows Terminal から開けるようになった。

  17. ChainLP

  18. 種類:電子書籍用画像調整ツール

    いわゆる自炊勢の御用達ソフトウェア。書籍を裁断してドキュメントスキャナで電子データ化する時、仕上がりが 300 dpi モノクロ等であっても、必ず 600 dpi 以上のグレースケール(カラーページだけ手動で RGB に切り替え)でスキャンする、等の細かいノウハウがある。すなわち、いったん十分な高解像度・高画質で読み込んでおいてから、 ChainLP 等の特化型ツールでリサイズやガンマ調整を行い、閲覧に最適かつ圧縮率の高いフォーマットに書き出すのだ。使いこなし方はネット上にそこそこ情報があるが、いずれ暇になったら自炊特集で記事を書くかもしれない。

  19. dupeGuru

  20. 種類:重複ファイル削除ツール

    しばらくマシンを仕事で使っていると、同じ内容のファイルを追加で受領したり、手動でバックアップした差分が溜まったりして、いつの間にやら重複が生じることになる。選択したディレクトリ以下をスキャンして重複ファイルを発見し、手動で不要なものを選んで削除できるのが dupeGuru である。

  21. FastCopy

  22. 種類:ファイルコピーツール

    新しいストレージやマシンにデータを移行したり、バックアップ用の HDD を追加したりした際に、タイムスタンプを変えずに、かつエクスプローラのコピペよりも高速に、大量のファイル・フォルダをコピーできる。

  23. BunBackup

  24. 種類:ファイルバックアップソフト

    ファイルやフォルダを定期的に別のハードディスクへバックアップできる。こいつに助けられた経験は数知れない。なお Mac だとビルトインされている Time Machine で、システムごと外付けハードディスクにバックアップできるし、Ubuntu の場合は deja dup (標準で入っている「バックアップ」のこと)で ~/ 以下のユーザーデータを、TimeShift でシステムを独立して定期バックアップすると良い。